「善光寺参り絵解き図」制作の趣旨

■ 趣旨 ■

善光寺の信仰は、善光寺縁起を描いた絵伝を絵解きすることによって全国に広まりました。
このたび長野の絵解きの文化を発展させ、継承するために「善光寺参り絵解き図」を制作します。それを使って新たな絵解きを創造します。
平成27(2015)年には善光寺御開帳と新幹線金沢延伸が予定されています。それを前に、長野独自の伝統文化を全国に発信していきます。


平成25(2013)年2月19日
善光寺参り絵解き図制作プロジェクト

2014/03/21

●08 - 人物がより鮮明に見えてきた絵解き図

平成26年3月21日金曜日、春分の日。
春はすぐそこだというのに、長野市では雪がちらついています。

制作中の絵解き図に人物が何人描かれているかが気になり、
尾頭氏と共に、数えてみました。

その数、200人弱。
(動物は数えていません)

この人物たちがこれから絵解きの物語に登場するのです。

そして、このうち7割の人物の輪郭線がすでに描き込まれています。


写真は、 
『天狗のうちわの風に乗って戸隠へ向かう甚兵衛』 の姿。

他の人物や動物の描写も、皆様、完成までのお楽しみになさってください。


制作は、いよいよ佳境に入ってまいりました。
尾頭氏の絵師としての心境にも変化が出てきているようです。


『最後の一筆まで、全力で描きます』


と、真剣な眼差しで絵解き図を見つめる尾頭氏。

その強い想いが伝わってきました。



記:山口純子