「善光寺参り絵解き図」制作の趣旨

■ 趣旨 ■

善光寺の信仰は、善光寺縁起を描いた絵伝を絵解きすることによって全国に広まりました。
このたび長野の絵解きの文化を発展させ、継承するために「善光寺参り絵解き図」を制作します。それを使って新たな絵解きを創造します。
平成27(2015)年には善光寺御開帳と新幹線金沢延伸が予定されています。それを前に、長野独自の伝統文化を全国に発信していきます。


平成25(2013)年2月19日
善光寺参り絵解き図制作プロジェクト

2014/03/29

●09 - 完成まであと3日


平成26年3月29日土曜日、長野市内は気温20度を超える暖かさとなりました。

ついに完成まで 3日となり、
絵師の尾頭氏は、完成に向け仕上げ工程を進めています。

空白だった場所へは、物語に登場する人物ではない
かつて門前町で生活していたであろう人々の様子を描き込みました。

また、四季折々の風土を感じさせる描写は、
今にも動き出しそうな、表情一つとっても生き生きと描かれています。

全体の人物の配置や色のバランスは素晴らしく、
大変見ごたえのある仕上がりになってまいりました。


約1年以上かけてメンバーと共に制作してきた「善光寺参り絵解き図」。
間もなく完成致します。



記:山口純子




2014/03/21

●08 - 人物がより鮮明に見えてきた絵解き図

平成26年3月21日金曜日、春分の日。
春はすぐそこだというのに、長野市では雪がちらついています。

制作中の絵解き図に人物が何人描かれているかが気になり、
尾頭氏と共に、数えてみました。

その数、200人弱。
(動物は数えていません)

この人物たちがこれから絵解きの物語に登場するのです。

そして、このうち7割の人物の輪郭線がすでに描き込まれています。


写真は、 
『天狗のうちわの風に乗って戸隠へ向かう甚兵衛』 の姿。

他の人物や動物の描写も、皆様、完成までのお楽しみになさってください。


制作は、いよいよ佳境に入ってまいりました。
尾頭氏の絵師としての心境にも変化が出てきているようです。


『最後の一筆まで、全力で描きます』


と、真剣な眼差しで絵解き図を見つめる尾頭氏。

その強い想いが伝わってきました。



記:山口純子




2014/03/18

●07 - 額装の打ち合わせと進行状況



平成26年3月18日火曜日。
昨日は綺麗な満月の見える夜でしたが、今日は雨が降っていました。

本日は、尾頭氏のアトリエに小林玲子氏と
桜枝町の額職人・モリヤコウジ氏を迎え、額装の打ち合わせがありました。

モリヤ氏が持参したいくつものサンプルを基に、
絵解き図の周りを覆う額の色や仕上がりを時間をかけて話し合いました。

3月末日の絵解き図仕上がり後の額装に向け、準備が始まっています。




一方、絵解き図の人物は、少しずつ彩られ始めています。

尾頭氏は、全神経をその細い筆先に集中させ、
時代背景を思い描きながら、色を重ねています。

『着色の段階に入り、描き込まれた実際の場所へ
ふと足を運んでみると、描いた場所がより近くに感じる』

と話す尾頭氏。



今宵も制作は続きます。



記:山口純子







2014/03/17

「善光寺参り絵解き図」絵解きをする目的を確認

最低気温ー1,3度、最高気温14、1度。

17日午後2時から「善光寺参り絵解き図」の絵解きを行うメンバーが集まりました。

絵解き図を絵解きする趣旨や目的、今後のスケジュールを確認しあいました。
また長野郷土史研究会の小林会長と私が作成した台本の読み合わせもしました。


5月からいよいよ絵解きが始まります。
今後の絵解きに向けて、意欲を持って取り組もうと士気が高まりました。
スケジュールは次の通りです。多くの方にご参加いただきたく思います。

(拡大してご覧ください)



記:小林玲子




2014/03/13

第16回制作プロジェクト/絵解き図実物を前に制作状況を報告


平成26年3月13日木曜日。

外はしとしとと雨の降る長野市、第16回目の会合が尾頭氏のアトリエで開かれました。

初めに、小林玲子氏より3月10日にNHK長野放送局にて行われた収録の報告がありました。
その後、5月から3回にわたり予定している「善光寺御開帳前学習会」について
出来たばかりのチラシを見ながら、内容やスケジュールの確認をしました。

そして、尾頭氏より絵解き図実物を前に
現在の進行状況とこれまでの過程の説明がありました。

色の入った実物を初めて目にしたメンバーもおり、
アトリエに入った瞬間

「おぉ~っ!!」

と歓声が。

同じ緑でも、微妙な違いのある色を作り、描いた尾頭氏、
その丁寧な仕事ぶりを、メンバーへ伝えていました。


最後に、絵解き図が完成した後の額装や印刷等について話し合いました。


3月も半ばとなり、制作期間はあと半月。
いよいよ完成へ向けて、尾頭氏は描き進めます。




記:山口純子



2014/03/12

メディア情報(3月17日 NHK 長野放送局)

平成26年3月17日月曜日、18:10~19:00放送の
NHK 長野放送局「イブニング信州」内、『きらり☆旬の人』コーナーに
当プロジェクト代表で長野郷土史研究会 副会長の小林玲子氏が出演します。

3月10日にNHKのスタジオにて収録した映像が放送される予定です。

放送では、最新の絵解き図の様子も紹介される予定。
長野県の皆様、ぜひご覧ください。


小林玲子氏のブログにも紹介されています。
こちらもご覧ください。

http://blog.livedoor.jp/naganoetokino1/archives/2014-03-11.html



記: 山口純子



2014/03/10

『善光寺御開帳前学習会』 チラシ完成

3月末に完成する「善光寺参り絵解き図」を使って、
善光寺を目指した旅人たちの願いや思いを絵解きする
『善光寺御開帳前学習会』 のチラシが完成致しました。

学習会は、全3回構成で開かれます。




第1回、第2回、第3回と、すべて充実した内容構成です。

3月末に完成する絵解き図は、85話の物語を各所に散りばめて描かれています。
今回の勉強会では、実際に、その絵解きを目の前で体験することができます。

ぜひ皆さまのご参加をお待ちしております。

絵解きを見てみたいけれど、5月まで待てない!という方へは
こちらをお勧め致します。

●3月15日(土) 13:30~14:30 
『善光寺世尊院釈迦堂の大涅槃図の絵解き』

絵解き/小林玲子氏(長野郷土史研究会副会長・絵解き口演家)



●チラシデザイン:山口純子
●チラシ 挿  絵  :OZ / 尾頭 / 山口佳祐



記 : 山口純子







2014/03/06

●06 - 着色と共に進めていた、登場人物たちの原画完了


平成26年3月6日木曜日。
長野市は、朝から雪がちらちら舞い、吐く息が白くなるほど冷え込みました。

着色と並行して進めてきた登場人物および動物の描写。
昨夜遅く、尾頭氏は原画へ、そのすべてを描き終えました。

その数は、優に100人を超えています。

絵解き図に登場する人物たちを全体にバランスよく配置するため、
先月、小林一郎氏、玲子氏、竜太郎氏、尾頭氏と私で

「誰をどこに描くか」
「どのような容姿なのか」
「何人なのか」

など、描写に必要な細かな情報を、半日かけて整えました。

その後、尾頭氏は膨大な参考資料を読み解き、
各人物たちの時代背景を調べ、全85話の絵解きができるよう描き込みました。


このような見えない作業があってこそ、
形として見える、「完成形」へとまた一歩近づいていくのです。


そして本日より、輪郭の描き起こしが始まりました。

アトリエの外はまた、雪がちらちら舞っています。




記:山口純子





2014/03/04

善光寺世尊院釈迦堂の大涅槃図の絵解き

絵解き情報/3月15日(善光寺世尊院釈迦堂)
●絵解き「釈迦涅槃図」
小林玲子(長野郷土史研究会副会長・絵解き口演家)
3月15日(土) 13時半~14時半
 
 
資料代 500円
参加自由、申し込み不要
 
善光寺世尊院釈迦堂では、1年に1度、同寺所蔵の大涅槃図を公開します。
絵解きはどなたでもお聴きいただけます。どうぞご参加ください。

  
                      
                    
                      
 

【お問合せ】
 長野郷土史研究会 ℡026-224-2673