「善光寺参り絵解き図」制作の趣旨

■ 趣旨 ■

善光寺の信仰は、善光寺縁起を描いた絵伝を絵解きすることによって全国に広まりました。
このたび長野の絵解きの文化を発展させ、継承するために「善光寺参り絵解き図」を制作します。それを使って新たな絵解きを創造します。
平成27(2015)年には善光寺御開帳と新幹線金沢延伸が予定されています。それを前に、長野独自の伝統文化を全国に発信していきます。


平成25(2013)年2月19日
善光寺参り絵解き図制作プロジェクト

2013/09/26

第9回制作プロジェクト/配置・すやり霞の検討&広報

平成25年9月26日。

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、彼岸あけの今日は、肌寒いような日。
午後1時から、長野郷土史研究会事務所で9回目となる会合を開きました。

原寸大の原画を壁に貼り、絵師の尾頭さんが配置やバランスを説明しました。
尾頭さんが手に持っているのは、「お羽根指し」と言い、先端に鳥の羽根が付いています。
私が絵解きをする時に使う、絵伝を痛めないように、指し示す棒です。



尾頭さんは、前回8月の原画と比較しながら、善光寺境内と門前町のバランスを解説。

また各場面を区切る「すやり霞」についても解説しました。丸型雲と平型雲の使い分けを検討していると説明がありました。

メンバーは説明を聞いて、仕上がりをイメージしながら意見を出し合いました。

続いて前回提案のあった、活動の宣伝用パンフレットについても検討。
形態、紙質、部数などを決めました。
最後に尾頭さんから制作日程の確認。
原寸大原画の仕上がりは、11月中旬以降。
本描きは12月から取りかかると、発表がありました。

また1月26日に行われる長野郷土史研究会の総会には、途中経過を公開します。
そのチラシも作って、広報していくことになりました。

来春の完成に向けて、期待が高まる会合となりました。


記:小林玲子